mrtg.cfg
設定ファイル
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●全体の項目
WorkDir MRTGがHTMLやグラフ画像ファイル類を出力するディレクトリ名。
例 WorkDir: /usr/local/apache2/htdocs/mrtg
ImageDir PNGファイルを置く場所 例 ImageDir: /usr/local/apache2/htdocs/mrtg/images
IconDir 生成されるHTMLファイル中に埋め込まれるアイコンが格納されるURLでのパス指定
例 IconDir: /mrtg/icons/ (DocumentRootからの相対パスでよい)
またこのディレクトリに、/usr/local/mrtg-2/share/mrtg2/icons の中身を
コピーしておく。
LogDir SNMPにより取得したデータを格納するディレクトリ。
このデータを元にMRTGはグラフ画像を作成する
例 LogDir: /usr/local/apache2/htdocs/mrtg/log
Language 使用する言語の設定
例 Language: eucjp
RunAsDaemon:Yes デーモンモードで実行する
Interval:5 デーモンモードの測定間隔(最小単位5)
●基本項目
Target[識別子] 監視対象のインタフェイス番号:コミュニティ名@アドレス
※入力と出力のグラフを逆にしたい場合はマイナスを(例 -1:public@router)
★出力したグラフで、トラフィックの多い所で途切れてしまう場合→SNMPv2cを使用
→最後に:::::2をつけることでSNMPv2を使用(例 1:public@router:::::2)
解説(高速なルータ等の場合SNMPv1ではダメなことがあるらしい。
SNMPv2cを使用することでトラフィックのピーク時グラフがうまく表示できないといったことは解決できるが、
全てのデバイスがSNMPv2cをサポートしているとは限らない)
Directory[識別子]:ディレクトリ名 WorkDirの下にこのデータを保存(フォルダ分け)
MaxBytes[識別子] そのインタフェイスでの転送許容量(バイト単位)
Title[識別子] MRTGで出力されるページにおいて<TITLE>〜</TITLE>の間に入る文字列
PageTop[識別子] MRTGで出力されるHTMLページにおいて、グラフの前に表示される文字列
●その他
Options[識別子]: growright 時間軸を逆にする(デフォルトでは左が新しい時間)
Options[識別子]: growright,bits 表示をビット単位にするかつ、時間軸を逆にする
Options[識別子]: Gauge 取得したデータと前回取得したデータとの差分を取らない。
MRTGで取得したデータをそのまま利用したい場合に指定する
Options[識別子]: Absolute 取得したデータと前回取得したデータとの差分を取らない。
MRTGでデータ取得した時点で、すでに「現在のトラフィック」となるような値に対して利用
gaugeとは異なり、データを計測時間間隔で割ったものを使用したい場合に指定する
※MRTGのデフォルト動作は「前回の値−今回の値/計測時間間隔」を統計値として利用します。
SNMPで取得するトラフィックデータは現在までの転送データサイズの総計なので、
この動作で良いのですが、CPUのロードアベレージなど、常に現在値を返すようなデータは扱いを変更する必要があります
YLegend[識別子]: Y軸のラベルを定義する(デフォルトではByes Par Secondと書いてある所)
ShortLegend[識別子]: 最大値、平均値、現在値の単位表示に利用する
LegendI[識別子]: 第1パラメータの凡例を示す文字列(デフォルトでは受信と書いてある所)
LegendO[識別子]: 第2パラメータの凡例を示す文字列(デフォルトでは送信と書いてある所)
※識別子を[_]アンダーバーにするとデフォルト値という意味になる
Target以外は_が使用できるので他の項目は1行記入するだけでよい
●その他 しきい値のチェック
ThreshDir: /usr/local/apache2/htdocs/mrtg しきい値を超えた場合に作成されるファイルの場所
ThreshMinI[識別子]: 値 この値を下回るとしきい値オーバー
ThreshMaxI[識別子]: 値 この値を上回るとしきい値オーバー
ThreshProgI[識別子]: ファイル 上記しきい値がオーバーした時に実行されるプログラムファイル
ThreshProgOKI[識別子]: ファイル 上記しきい値がオーバーから正常値に戻ったときに実行されるプログラム
ThreshMinO[識別子]: 値 この値を下回るとしきい値オーバー
ThreshMaxO[識別子]: 値 この値を上回るとしきい値オーバー
ThreshProgO[識別子]: ファイル 上記しきい値がオーバーした時に実行されるプログラムファイル
ThreshProgOKO[識別子]: ファイル 上記しきい値がオーバーから正常値に戻ったときに実行されるプログラム
※値には%を使用することでMaxBytesのパーセンテージとして、しきい値を決めることもできる
例
MaxBytes[_]: 12500000
Title[_]: MRTG
PageTop[_]: <H1>Traffic Analysis</H1><HR>
Target[router1]: 2:public@192.168.0.1
Target[router2]: 2:public@192.168.1.2
Target[router3]: 2:public@192.168.2.2
インデックスファイルの作成
複数のHTMLファイルが作成されるので、それをまとめてトップページを作成する
indexmaker
--output=ファイル名 出力するファイル名(デフォルトは標準出力)
--title=タイトル名 生成されたインデックスファイルのタイトルを指定
--pagetop=text ここで指定したテキストを<BODY>と<H1>...</H1>の間に挿入
--columns=number カラム数x(デフォルトは2)のテーブルでグラフを表示
--sort=title グラフをタイトルでソート
--sort=name グラフを名前でソート
--sort=descr グラフをそのdescriptionでソート
--sort=original そのまま(これがデフォルト)
--prefix=path index.htmlの場所からグラフへのパス
例
/usr/local/mrtg-2/bin/indexmaker /usr/local/mrtg-2/lib/mrtg.cfg > index.html
このindex.htmlを/usr/local/apache2/htdocs/mrtg/などに置くと良い
■SNMPのOIDの指定による、任意のSNMPデータのグラフ化
MRTGが使用するOIDは次のとおりです
iso(1).org(3).dod(6).internet(1).mgmt(2).mib2(1).intreface(2).ifTable(2).ifEntry(1).ifInOctets(10).I/Fport(2)
と
iso(1).org(3).dod(6).internet(1).mgmt(2).mib2(1).intreface(2).ifTable(2).ifEntry(1).ifOutOctets(16).I/Fport(2)
実際にSNMPで実行すると次のようになります
/usr/local/snmp/bin/snmpget -v 1 -c public 192.168.0.1 1.3.6.1.2.1.2.2.1.10.2
IF-MIB::ifInOctets.2 = Counter32: 466565873
/usr/local/snmp/bin/snmpget -v 1 -c public 192.168.0.1 1.3.6.1.2.1.2.2.1.16.2
IF-MIB::ifOutOctets.2 = Counter32: 3456394306
●任意のSNMPデータをMRTGでグラフ化する
Target[識別子]:OID1&OID2:コミュニティ名@IPアドレス
例 Target[ezwf]: 1.3.6.1.2.1.2.2.1.14.1&1.3.6.1.2.1.2.2.1.20.1:public@myrouter
※MRTGは必ず2つの値を1つのグラフ内に表示します(入力&出力)
※標準では以下の式によりグラフが作成される
グラフの値=前回取得した値−今回取得した値/データ取得間隔時間
(つまり何メガbpsかを計算するため、[前回のデータ量]−[今回のデータ量]÷[時間])
その為データによってはOptionのgaugeかabsoluteが必要
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